整理整頓により利益は増えるのか
本日のコラムでは、整理整頓により利益は増えるのかについて考えます。 1.資産のムダを減らせる どこに何があるか分からないと、まだ倉庫に残っているものを新たに注文してしまいます。また、使われないものは、倉庫の奥に放置され続けます。これでは、ムダな資産の存在により管理費用を増...
知性の発達を後押しする
本日のコラムでは、知性の発達を後押しする方法について考えます。 1.課題の種類 リーダーシップ論の研究者であるハーバード大学ケネディスクールのロナルド・ハイフェッツ教授は、人が直面する課題を二つに分類しています。それは、「技術的な課題」と「適応を要する課題」です。...
教訓の学び方
本日のコラムでは、教訓の学び方について考えます。 1.質問の仕方を工夫する 過去の経験を反省して事後点検を行う際、「なぜそうなったのか」「次回はどうするか」という質問から始める組織が多いと思います。しかし、次のような質問を出す仕組みも存在することをご存じですか。それは、①...
上場企業は成長し続けないといけないのか
本日のコラムでは、上場企業は成長し続けないといけないのかについて考えます。 1.内部留保を行うと成長が必要になる 便宜的に、①借入金がない、②株主資本コストは9%、③純資産100億円の企業を想定します。この企業は、初年度に株主資本コストをカバーする収益9億円を上げました。...
資本効率性の指標として何を選ぶか
投下する資本に対する利益創出の程度を資本効率性といい、様々な種類の指標が存在します。本日のコラムでは、各指標の特徴を探ってみます。 1.ROA(Return On Assets:総資産利益率) これはバランスシートの借方(左側)に計上されている全ての資産からどれだけの利益...
機関投資家間に格差が生じる可能性
本日のコラムでは、「日本版スチュワードシップ・コード」を取り上げます。 1.日本版スチュワードシップ・コードをご存知ですか 日本版スチュワードシップ・コードとはアベノミクス「第三の矢」の一つとして2014年に定められたもので、160の機関投資家が同コードの受け入れを表明し...
カネのマネジメントコントロールの設計(後編)
前回の前編に続き、今回のコラムではカネのマネジメントコントロールの設計(後編)となる「ルール遵守を担保する準拠性」について考えてみます。 1.内部監査 不正の起こりやすい箇所を認識して、そこを重点的に監査します。たとえば、①銀行通帳というエビデンスに対して現金・預金の履歴...
カネのマネジメントコントロールの設計(前編)
マネジメントコントロールの対象には様々な領域がありますけれども、その代表の一つに「カネ」があります。では、カネのマネジメントコントロールを設計する際、どのような点に留意すればよいでしょうか。私は、二つの点に留意します。それは、①ルールの妥当性である正当性、②ルール遵守を担保...
予算マネジメントを考える
予算マネジメントとは、目標売上のような将来のカネの予測と結果の差異を比較して、その差異のリカバリーを考えるというものです。ところが、経営コンサルタントを生業とする私の知る限り、予算マネジメントの仕組みを取り入れてもうまく回している会社に出会ったことはありません。なにがいけな...
キャッシュマネジメントを考える
売上が順調で損益計算上利益が出ていても、カネがショートして「勘定合って銭足らず」で倒産状態に陥ることがあります。そうならないために、経営者は日頃どのようなキャッシュマネジメントを心掛ければよいのでしょうか。 1.キャッシュ・コンバージョン・サイクルという経営指標を活用する ...