予算マネジメントを考える
- toshikato
- 2016年6月20日
- 読了時間: 2分
予算マネジメントとは、目標売上のような将来のカネの予測と結果の差異を比較して、その差異のリカバリーを考えるというものです。ところが、経営コンサルタントを生業とする私の知る限り、予算マネジメントの仕組みを取り入れてもうまく回している会社に出会ったことはありません。なにがいけないのでしょうか。
1.限界利益という概念を理解していない 予算を設定する際、限界利益という考え方を用います。限界利益とは、「1円売上が増えると、それにしたがって増える利益」のことです。この考え方を用いると、目標売上を「(目標利益+経費)÷限界利益率」と計算できます。ところが、経営者もマネージャーもこの考え方を理解していないために、目標売上をまるで気分で決めたかのような「必達のノルマ」、あるいは「単なる努力目標」としてしまうのです。これでは、予測値になっていません。
2.作成プロセスを理解していない 予算は、経営サイドにて設定する目標売上と販売部門にて積み上げる売上予測がイコールとなるような調整作業を経て決定されます。この調整作業には、CVP分析という手法を使います。この手法を使うと、「目標売上達成のために販売価格や原価、経費等の条件をどう意思決定すればよいか」が見えてきます。ところが、経営者もマネージャーもこの考え方を理解していないために、現場からは「トップが勝手な目標を作っている」という不満が出て予算達成に注力しなくなります。これでは、予算が形骸化していきます。
経営コンサルタントを生業とする方々には、以上申し上げたことをクライアントに理解してもらうようコンサルティングすることが求められます。
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