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M&Aによるシナジー効果の過大評価を防ぐ

本日のコラムでは、M&Aによるシナジー効果の過大評価を防ぐ方法について考えます。

1.M&Aによるシナジー効果の過大評価 M&Aによる事業展開を検討する際、買収先企業との間に生まれるシナジー効果を過大評価してしまうという問題があります。買収に先立ちデューデリジェンスという事前チェックを行っても、提案者としては買収をしたくてついつい「バラ色の将来像」を描いてしまうのでしょう。

2.過大評価を防ぐ方法 過大評価を防ぐには、買収先企業の持っている技術力や顧客情報の蓄積、組織風土といった「見えざる資産」の良し悪しまでチェックを行う必要があります。そこで、M&A投資の提案者に次のような質問に対する答えを用意させるのです。

〔質問〕 (1)シナジー効果で共通利用する資源は何か (2)その資源を共通利用する範囲や規模はどの程度か (3)そのシナジー効果は事業の競争力をどの程度高めるのか

このような問いにきちんと答えられる買収案件であれば、シナジー効果の過大評価など起こらないはずです。現実に過大評価が起きてしまうのは、質問(1)のように共通利用する資源を特定しないまま、漠然と「シナジー効果がある」と提案者が主張してしまうためではないでしょうか。

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