問題を正しく捉える
本日のコラムでは、問題の正しい捉え方について考えます。
1.問題を発見するとつい何か手を打ちたくなる 問題を発見すると“とりあえず何か手を打とう。不都合が生じたらその都度対処すればいいさ。”と最初に思いついた解決策を実行に移してしまう人、いますよね。これでは、途中で誤りが発生するたびに消火活動に追われて貴重な労力を浪費してしまうでしょう。また、コスト的に高くついてしまうこともあるでしょう。
2.まず問題の現状を把握する 問題が発生した段階では、状況が曖昧模糊としており間違った理解がなされているかもしれません。そもそも何が問題なのか、はっきりとしないこともあります。そこで私がお勧めするのは、“行動を始める前に問題の現状を把握して問題を正しく捉えましょう。”というものです。
3.具体的な事実を盛り込んだ表現に改める 一つ目に意識することは、“具体的な事実を盛り込んだ表現に改める”です。たとえば“オフィス内に人間関係上の問題が存在する”では、曖昧です。①誰が、②どんなことを、③誰に対して言ったのか、④その頻度はどれくらいか、⑤誰が困っているのか、⑥どのような点で困っているのか、などを具体的に示したほうがよいでしょう。
4.測定可能な形で現状を把握する 二つ目に意識することは、“測定可能な形で現状を把握する”です。すると、選んだ測定基準で問題の捉え方が決まり、さらに今後考えることになる解決策も決まってきます。しかも、選んだ測定基準を使うと、解決策が功を奏し、現状と目標状態のギャップが埋められているかどうかも確認できます。
問題が発生した場合、行動を始める前に“問題を正しく捉える”ことを意識しましょう。