上場企業は成長し続けないといけないのか
本日のコラムでは、上場企業は成長し続けないといけないのかについて考えます。 1.内部留保を行うと成長が必要になる 便宜的に、①借入金がない、②株主資本コストは9%、③純資産100億円の企業を想定します。この企業は、初年度に株主資本コストをカバーする収益9億円を上げました。...
資本効率性の指標として何を選ぶか
投下する資本に対する利益創出の程度を資本効率性といい、様々な種類の指標が存在します。本日のコラムでは、各指標の特徴を探ってみます。 1.ROA(Return On Assets:総資産利益率) これはバランスシートの借方(左側)に計上されている全ての資産からどれだけの利益...
機関投資家間に格差が生じる可能性
本日のコラムでは、「日本版スチュワードシップ・コード」を取り上げます。 1.日本版スチュワードシップ・コードをご存知ですか 日本版スチュワードシップ・コードとはアベノミクス「第三の矢」の一つとして2014年に定められたもので、160の機関投資家が同コードの受け入れを表明し...
カネのマネジメントコントロールの設計(後編)
前回の前編に続き、今回のコラムではカネのマネジメントコントロールの設計(後編)となる「ルール遵守を担保する準拠性」について考えてみます。 1.内部監査 不正の起こりやすい箇所を認識して、そこを重点的に監査します。たとえば、①銀行通帳というエビデンスに対して現金・預金の履歴...