教訓の学び方
- toshikato
- 2016年8月1日
- 読了時間: 2分
本日のコラムでは、教訓の学び方について考えます。
1.質問の仕方を工夫する 過去の経験を反省して事後点検を行う際、「なぜそうなったのか」「次回はどうするか」という質問から始める組織が多いと思います。しかし、次のような質問を出す仕組みも存在することをご存じですか。それは、①我々は何をしようとしたのか、②実際には何が起きたのか、③なぜそうなったのか、④次回はどうするか、というものです。この仕組みには、最初の2つの質問により、教訓を引き出す作業の前に、任務の目標とその達成度を測るための基準を参加者全員がはっきりと理解できるという特徴があります。
2.全ての任務を検討する 多くの組織では、失敗したときにしか反省や再検討の必要性を感じないのではないでしょうか。教訓を学ぶのであれば、成功か失敗かにかかわらず、またその程度がどうであるかにかかわらず全ての任務を検討の対象にしたほうがよいと私は考えています。なぜなら、①非常に成功した任務であっても多くの過ちが起きた可能性があるから、②軽微な失敗で済んだ任務であっても将来役立つ示唆が含まれている可能性があるからです。
このような教訓を学ぶ練習を計画的に行い、かつ長期に渡る習慣にすれば組織にとっても効果があるのではないでしょうか。
最新記事
すべて表示”悪化した業績を立て直すために抜本的金融支援を伴わない経営改善計画書を作りたい”、 という相談を弊所では仕事柄よく受けます。 その際、”これだけ財政状態の悪化の程度が大きいと計画を作ってもムダに終わる可能性が 高いですよ”、と計画作りの申し出をお断りすることがあります。...
本日のコラムでは、収益を追求する営利企業にとって“無料のモノは敵か味方か”について考えます。 1.月間PV15億を誇るモンスターサイト 「小説家になろう」という、小説が無料で読めるサイトがあります。無料で読める小説は小説家志望者やプロの小説家が無料で投稿しており、小説掲載...
本日のコラムでは、問題の正しい捉え方について考えます。 1.問題を発見するとつい何か手を打ちたくなる 問題を発見すると“とりあえず何か手を打とう。不都合が生じたらその都度対処すればいいさ。”と最初に思いついた解決策を実行に移してしまう人、いますよね。これでは、途中で誤りが...
Comentários