戦略の浸透
- toshikato
- 2016年5月23日
- 読了時間: 2分
ある戦略が失敗する。その失敗の原因を調べてみると、戦略の内容そのものが決定的に間違っていたというよりも、戦略の浸透が十分でなかったために組織全体の行動が戦略の示そうとした方向に集中して行われていなかった、というケースが意外と多いものです。では、組織に戦略を理解させ浸透させるために、組織のトップはリーダーシップを発揮して何を行えばよいのでしょうか。
まず、「言葉で語る」ことです。戦略の内容を繰り返し組織の人々に説明し、その重要性を繰り返し説くのです。そのために会議を度々開き、組織の様々な部門の人たちのグループごとに、説明の演出も考えてトップ自ら繰り返し説明する必要があります。ごく平凡ではありますが、最も重要な浸透の手段です。
第二の手段は、「背中で語る」ことです。戦略の方向を明示的に示す象徴的な行動をトップ自らが取る機会を早い時期に作るのです。組織改正を通常の人事異動ではない時期に大々的に行ったり、その人事で社内の実力者を戦略実行のための然るべき地位につけたり、戦略実行の現場へ自らしばしば足を運ぶなど具体的に行動します。
第三の手段は、「評価で語る」ことです。結果をもって語らしめる手段として、部下の行動に対する評価基準を明確にするのです。戦略の方向に合致する行動は高く評価し、戦略の方向に徹底していない行動を部下が取った時にはあまり評価せず、戦略の方向に反する行動を取った時にはまったく評価しないか厳しく罰します。
戦略が組織への浸透や納得の確保でつまずいて結果として失敗することのなきよう、組織のトップはリーダーシップを発揮して戦略を組織に浸透させましょう。素晴らしい戦略を中途半端に実行するよりほどほどの戦略を組織全員でキチンと徹底して実行する方が、よほど成果が大きいものです。
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